「頼りなさい」
これは、私が彼のお母さんに言われたことです。
起業のことも含めて、私は何でもひとりでやろうとする癖があります。
本当は、起業をしたいと言ってもどうしていいのか分からない。
でも、お金をかけたくないし楽に稼ぎたいから、お金を払って誰かから学ぶことも嫌。
ひとりでコッソリやってみてるけど、孤独だったり辛辣なことを言われた時に「間違ってなかったよ」って肯定してもらえる存在が欲しい。
でも、私が売り上げをあげたいのに、他の人に自分がお金を払うのは何か嫌だ。
→結局、ひとりでどうしようも無くなって苦しくなり続けられなくなるの繰り返し。
起業もお勤めしていた時のお仕事も人間関係も恋愛も、こんな感じで、とにかく誰かに手を貸してもらうことが一番嫌いでした。
死んでも誰かに頼ったりすることはしたくなかった(笑)
彼と結婚を考えて決意をした時、彼のお母さんから言われたのが「頼りなさい」という言葉でした。
当時は分かっていなかった「頼りなさい」と言われた意味
今まで、彼の言動で精神的に辛い状況になることがあり、ずっとひとりで何とかしようと頑張っていました。
ですが、どうしても出来ずに苦しんでいたんです。
結局、両家の顔合わせ後に、悩んでいた彼の言動に限界を迎えて初めて私は家を出てしまいました。
私の中では、もう別れるしか選択肢は残されていないと思っていたんです。
何度考えても、何度自分と向き合って自分を変え続けても、何度やり直そうと頑張っても、苦しい状況は変わらないし何も解決なんてしなくて限界だったんです。
少しの間、彼と別居をしながらも、冷却期間があれば冷静に話せると思っても今までと同じ喧嘩にしかならない現状に絶望しかなく、いよいよ"別れ"の選択をしなければならないと思いました。
本当に、八方塞がりでお手上げ状態でした。
自力でやれることをやり尽くしてダメだった。
もう本当に終わりを覚悟しないといけないと思ったその時、彼のお母さんに言われた「頼りなさい」という言葉が、ふと私の頭を過りました。
私は、気が付いたら、電車に乗って彼のご実家に向かっていました。
彼のお母さんに、こうなってしまったことを謝罪し、こうなってしまった経緯を説明しました。
私は、初めて「私と彼だけではどうすることも出来ないので、助けてください」と涙ながらに頭を下げていました。
すると、彼のお母さんは一言。
「あの子(彼)の〇〇なところ、かなりキツかったんじゃない?」
その言葉に、私はハッとしました。
"そうか。私は、彼の〇〇なところを一人で受け止めて支えることが辛かったんだ⋯"
自分の本音に気が付き、その気持ちを分かってくれただけで私はすごく救われたんです。
彼のお母さんに言われました。
「だから、あの時"頼りなさい"って言ったでしょ?ひとりじゃ無理なのよ。なのに、あなた全然頼りに来ないんだもの」
素直に「ごめんなさい」と思い伝えました。
そこからは、個人的に色々思ったとしても私と彼が考えて決めたことならサポートしてくださることと、彼の〇〇なところはご家族でも解決なんて出来なかったことや極論の対処していく秘訣等を教えていただきました。
そう、私は、彼のことで悩んでいるなら彼のことと接し方をよく知っている彼のお母さんにもっと早く頼ればよかったんです。
それなのに、私は、彼のお母さんにちゃんと出来ないことを怒られると思って、彼のお母さんと一生関わらないで済むことばかり考え、自分ひとりの力だけで何とかしようと頑張っていたんです。
「起業でも全く同じことをしていた」と気が付いた瞬間
私は、起業でも全く同じことをしていたことに気が付きました。
自分のやっていることを「間違っている」と否定されると思って、上手く行って成果を出している人に相談することをしたくなくて。
直接助言されることが絶対にない「無料」で受け取れる範囲から、手当たり次第に情報を集めて。
その中でだけ実践して、それでも上手く行かない状況に心が潰されそうで。
それでも、頑なに自分ひとりで何とかしようとして。
どう頑張っても苦しくて、結局泣く泣く辞める選択しか見えなくて辞めてしまう。
頑なに頼らなかった私は、
成果を出したり、起業を長い間続けられている人たちは
ただただ、当たり前のことを当たり前にやり
泥臭いことを地味~にひたすら毎日続け
どれだけ結果が見えなくても、結果が見えるまで諦めずに続けただけという事実も知ることなく、小さな籠の中で必死でもがいて息絶えて勝手に辞めていたわけです。
( ;∀;)ワラエナイ
「頼る」と世界が広がる
恐らく。
起業で困っていたり、「無料」の範囲内で一人で起業をしようと頑張って苦しみ悩んでいる人たちは、普段から人に頼ることを良しとしていない人が多いんだと思います。
頼っても何も返せないから頼りたくない。
一人で出来ないといけないので、頼ってはいけない。
頼ることは、弱い人のすること。
人の数だけ、頼れない理由があると思います。
分かります。
頼るのって、怖いですよね。
でも、騙されたと思って「頼る」を清水の舞台から飛び降りる覚悟でやってみる価値はあると思いますよ。(今だから言えます。)
まとめ
もし、今まで一人でやって来たのに行き詰ってしまっていたり、何をやってもどうにもならなくて苦しんでいるのなら。
一度、「この人なら大丈夫かもしれない⋯」という人に頼ってみることをおススメします。
ノウハウはどんなに正しくても、どうにもならなくて苦しい気持ちになっていることを分かってもらえるだけで、先がパァ~と明るくなるものです。
気持ちがホッとして明るくなるだけで、実はそれだけで先に進めることが出来たりします。
「頼る」にお金を払う選択も、悪いお金の使い方ではないと思いますよ。